続き セラピストになる、ということ

前回に引き続き、私がアーユルヴェーダセラピストになろうとした経緯を振り返ってみます。

2017年のTTC(ティーチャーズトレーニングコース)でのアーユルヴェーダとの出会い、それから。

帰国して、もう西洋医学のピルは飲みたくないと思って止めましたが、持って帰ったアーユルヴェーダのお薬もなくなってしまいました。
インターネットでは薬事法に引っかかるため、同じ物を購入することは出来ません。
持ち帰ったお薬の箱をよくよく見てみました。裏には、アーユルヴェーダのハーブの名前が累々と小さな文字で書き連ねてありました。
ヒンディー語での表記と、学名も書いてあります。

私はそのハーブの名前を紙に書き出し、インターネットで検索してみました。日本には生えていない、インドにある植物のこと。
調べても、実感がないというか、すごく遠い感覚がしました。
私が尊敬しているヨーガの先生にアーユルヴェーダを勉強したいんだけどどう思われますか?と聞いてみると
「アーユルヴェーダは日本人の体質に合わないんじゃないかな」とのお答えでした。

アーユルヴェーダの事をもっと勉強したいけど、東京や大阪にしか学校はないし、そこまで通うまでのお金や体力、時間もない。
そこまでの情熱がまずなかった私は、「仕方ないな・・・」と、あきらめてしまったのです。

コロナ禍が始まり、ある情報を目にするまでは。

私は、ずっと髪をヘナで染めていて、ヘナは初めてヘナを購入したマハラニヘナさんで買っていたのですが、ある日そこのホームページにサトヴィックアーユルヴェーダスクールのオンラインで学べるアーユルヴェーダ基礎理論講座のことが紹介されていました。

初歩からのアーユルヴェーダを、インドのアーユルヴェーダ医から家に居たままでオンラインで学べるという、講座がある!!!

その講座の代金は私にとって、気軽に出せるものではなかったので少し迷いましたが、その募集を見た瞬間に「勉強したい」と強く感じました。
ですから、自分の勉強のために投資することは決して高くないよね?と家族に(と、自分に)言い訳しながら受講することを決めました。
もちろんこの時には、セラピストになりたいと言う思いはこれっぽっちもなかったです。ただ、アーユルヴェーダという深遠な知識に触れたいとそれだけでした。

サトヴィックアーユルヴェーダスクールは佐藤真紀子先生という方が主催されているのですが、その方の単発の講座も一足先に参加してみることにもしてみました。
「セルフアヴィヤンガ講座」です。秋の連休の時だったと記憶しますが、これまたオンラインで油の効能から、油の扱い方、塗り方まで教わることが出来ました。

もちろん、先生は服を着たまま、私たち受講者は裸になって塗りますがあちらからこっちは見えないので大丈夫なのです。
話はそれましたが、このサトヴィックアーユルヴェーダスクールと佐藤真紀子先生との出会いが私のこれからを引っ張って行ってくれたのです。

そのオンラインの基礎理論講座は、レベル1~4まで、各半年以上をかけてゆっくりと学ぶことが出来、昨年の3月に無事終了することが出来ました。
その間に、私もアーユルヴェーダセラピストになりたいと思い、2022年の9月と10月各1週間ずつ福島県のいわき市にある温泉旅館でセラピストコースを受け、またその後インドでの”ヴェーディック グルックラム”という学びに参加し、その後そのまま医院でパンチャカルマを2週間に渡り受けたり駆け足で日々は過ぎていったのです。

詳しく書けば、また長くなってしまうのでここまで。

と言うわけで私の、アーユルヴェーダセラピストへの道のりを端折って書いてみました。
書いてみて、導かれていたようにここにたどり着いたのだと思いました。
いや、まだたどり着いてはいません、歩き続ける道の最初にやってきたのです。
それは、アーユルヴェーダという果てしのない道のりです。