立春の日に思うこと

昨日、2月2日は節分でしたね。
豆を撒いたり、鰯を食べたり、恵方巻きを丸かぶりしたりと住んでいる地方によって色々と作法は違えど、目的は一つ。
つまり、邪を払い新しいこの年を心も身体も健康で良きものにする為のものだと思います。
そして今日の2月3日は立春、暦の上では春となります。また、旧暦ではこの日から新年が始まります。
私は上に書いたような行事ごとはしなかったのですが、新年を迎えるに当たってマニュフェステーションの儀式をしました。
ろうそくを灯し、ホワイトセージを焚き、瞑想してこの一年の希望を祈るのです。
2月1~2日は、ケルト文化でいう「インボルク」という春を迎えるグレーターサバトという大切なお祭りの日。
(ちなみにサバトと呼ばれる祝祭日は年に8回あります。)
ケルトでは、11月1日に「サウィン」という新年を迎え、冬至である「ユール」の時期を過ぎ、待ち遠しい春を祈ってこのお祭りがあります。
現代の私たちと違って電気もなければ石油ストーブもない、暗くて厳しい冬を迎えていただろうケルトの人たちは、冬の間に冬眠している動物たちや、
地中で春を待ち眠っている種や球根を、ブリジットという春の女神が緑のマントで覆って優しく守っていると考えました。
そしてもう一つの大切な象徴が、冬ごもりの動物や人間のお腹に子供がいるという、懐胎のビジョンです。
新しい命を身体に守っていると言うことは、かぎりないパワーを潜めていると言うこと。
春の女神ブリジットに春の訪れと共に、新しい希望を託して祈るのです。
日本の節分や立春とケルト文化のインボルクも同じような意味を持った節目であり、儀式なのだと思います。
ふとしたことからこのインボルクを知った私はとても共感し、今年初めてインボルクの瞑想とマニュフェステーションを行いました。
とても清々しい気持ちです。
みなさまも、この新しい一年がたくさんの希望に満ちあふれたものになりますように!